ろむぅが書くチラシの裏、略してろむ裏
暇なときの徒然や覚書など。 (手軽な連絡は拍手よりどうぞ)
「だから止めときなって言ったのにさ。」
――――――――――――――――――――
書き物項に何も無いのは味気ないので一つ上げてみる。
ある絵師さんの漫画を読んで悶々としたので勢いで書いてしまった。
そんなに長くないけどね。ハッピーエンド好きな俺の脳内解決法。
以下能書き。
・他人様と勝手にリンク
・アリマリ
・曖昧
・甘い
以上の処方箋を了承して後へお進み下さい。
勝手にlinkさせていただいた絵はpixivでこの記事のタイトルで検索かけると出るはずです。
もしくはこちらの方の9/26と10/1分の日記へ。
というかリンク張っとくか……。
書き物項に何も無いのは味気ないので一つ上げてみる。
ある絵師さんの漫画を読んで悶々としたので勢いで書いてしまった。
そんなに長くないけどね。ハッピーエンド好きな俺の脳内解決法。
以下能書き。
・他人様と勝手にリンク
・アリマリ
・曖昧
・甘い
以上の処方箋を了承して後へお進み下さい。
勝手にlinkさせていただいた絵はpixivでこの記事のタイトルで検索かけると出るはずです。
もしくはこちらの方の9/26と10/1分の日記へ。
というかリンク張っとくか……。
画像への直リンはまずいし、かといってpixivはアカウント持ってないと見れないし、かといって見に来た人に手間を負わせるのは嫌だし、かと言って再配布はもっとまずい。
サイト運営してる友人とかもいないからどのくらいまで突っ込んだURLを乗せればいいのかわからない。
自分のモラルの問題か……。
『だからやめときなって言ったのにさ。』
*
その瞬間、自らの体が奈落の底へ落ちていって、ぽっと燃え尽きるのを感じた。
魂の抜けた体なんて人形と同じようなもんなんだなと、彼女はなんとなく思った。
「あーあ。やっちまったねぇ」
「やっちまったな」
「お姉さんの死体、おっことしちまったよ。いーい死体になると思ったのにさ。
魂だけあってもあたいにゃ何の意味も無い」
赤毛の猫はそんな風な口を利いて、両手に持つものを代わる代わる見る。
彼女の帽子。彼女の人形。
たった一体残ったのは上海人形。最後のボム。彼女が常に侍らしている一つだった。
可哀想に。熱さと怖さでじたばたもがいている。
本当ならそこから聞こえるはずの彼女の声も、体と魔力がすっぽりと抜け落ちた今じゃ伝わって来ない。
「お燐とか言ったか、お前」
「なんだい」
燐は帽子に声を返す。ちりちりと廃獄の火に焼かれる帽子に。
「お願いがある」
「ふぅん?」
「私の体は引き揚げられるのか?」
「無理さね。惜しいけど」
「だろうな。いいんだ。私の身体はどうなってもいい」
「ふん」 ア リ ス
「でも、そいつだけは……その人形だけは、あいつのもとへ帰してやってくれ」
「……」
「たのむよ……」
「そいつぁまた、何故だい」
猫が持つ、特有のじっとりとした声と眼差しで、燐は訝しげに問いを発する。
「あいつがここへ来るからさ」
返ってきたのは即答だった。
「私が何も返さなければ、あいつは必ずここへ来るだろう。私を探しにここへ潜ってくるだろう。
私から聞いた情報を基にして、まぁ館までならば難なく進んでくるだろうな。
けど、この先にいるやつの情報は全くない。この場所でのお前の情報も殆どない。
まず間違いなく――今、ここで、この私と同じ運命を辿る」
「かも知れないね。お姉さんの話の通りなら、さぞ強い死体になるだろう」
「それは嫌なんだよ。私はあいつを殺したくはないんだ」
「お姉さんが殺すわけじゃないだろう」
「あいつに死んで欲しくないんだ」
じゃあもし、と燐。
「もしあたいがこれをその人に届けたら、どうなるんだい?」
「落胆するだろうな」
「落胆で済むのかい」
「気落ちするだろうな」
「気落ちで済むのかい」
「絶望するかもな」
「絶望で済むのかい」
「発狂するかもしれない」
「やっぱり発狂までいくのかい」
得たり、と頷くのに合わせて赤いおさげが揺れる。
「なら、あたいがこれを届けてもやっぱりここへ来るかもしれないよ」
「その前に霊夢が解決するかもしれない」
「解決しないかもしれないよ」
「なら霊夢が止めるだろ」
燐が小さく溜め息をつく。聞き分けの無い人だ、と言わんばかりに。
「仲が良いんだね」
「悪いかもしれないぜ」
「愛し合ってるんだね」
「そんなことはないぜ」
「でももうそんなこともできないね。何せ体がないんだから」
「そうだな、できない」
じりじりと布を焦げる音がする。
人形の服も、帽子のフリルも。
じりじりと時間が過ぎる。
「だから頼む。そいつをあいつに返してくれないか」
落胆で済めば安いもんだ。
気落ちで済めば私はいらない。
絶望で済んでも傷は癒える。
発狂で済んだらここへは来ない。
「私はあいつに死んで欲しくない」
あいつが死ななきゃそれで良い。
どれだけ泣こうとも
どれだけ叫ぼうとも
どれだけ嘆こうとも
「私はもう帰れないから」
代わりに――そいつを――
黒い帽子が燃え尽きて、辺りの炎は一層静かに揺らめきを増した。
*
――にゃーん。
――にゃーん。
――にゃーん。
猫の声が聞こえた気がして、彼女は目を覚ました。
*
ゆっくりと部屋を見回す。
といっても、家の中に猫などいるはずがない。
時刻は朝。
カーテンで鎖された部屋に、寝惚けた冬の陽すらも入り込んでくるほどの頃合い。
何枚も重ねた暖かいベッドの中に、更に暖かい人肌があった。
それがもぞりと動き、声を発する。
「……寝苦しかったか」
大丈夫よ、と答えて、乱れた長髪を優しく梳る。
「悪かったな、急にこんなこと頼んで」
「どういう風邪の吹き回しかと思ったわ」
「そういうなよ……私だって、病気くらいすることもある」
今回は違うけどな。
そう付け足して、彼女はさらにもぞもぞ動き、もう一人の懐へ抱きつくように
姿勢を変えた。さながら幼い少女が姉か母の寝台へ潜り込んだような形だった。
「もう少しだけ、もう少しだけ寝かせてくれ。今回は、疲れた」
「珍しいわね。魔理沙らしくもない」
「そうだな、私らしくない」
本当に珍しい。
この彼女が、悪態すらもつかないのだから。
「正直に言うと……」
「ん?」
「怖かったんだよ」
ぼそっと零れた本音。
「いつもよりも、圧倒的に、怖かった。弾幕ごっこやってて初めて、どころか今まで生きてきて初めて、
死ぬかも知れないな、って思った」
「……昨夜語った妄想はそれ?」
「ああ」
「そう」
「私が帰ってこれたのは――上海人形とお前のお陰だよ、アリス」
「そうね。私に感謝しなさい」
アリスが体を横向きに倒し、魔理沙の体へ両手を回す。さながら姉か母が幼い妹を抱きしめるように。
「私はあなたが帰ってきてくれたことに感謝するから。――おやすみ魔理沙」
「ああ。おやすみアリス」
*
良い夢を。
どこか遠くで、黒猫が鳴いていた。
――にゃーん。
――にゃーん。
――にゃーん。
サイト運営してる友人とかもいないからどのくらいまで突っ込んだURLを乗せればいいのかわからない。
自分のモラルの問題か……。
『だからやめときなって言ったのにさ。』
*
その瞬間、自らの体が奈落の底へ落ちていって、ぽっと燃え尽きるのを感じた。
魂の抜けた体なんて人形と同じようなもんなんだなと、彼女はなんとなく思った。
「あーあ。やっちまったねぇ」
「やっちまったな」
「お姉さんの死体、おっことしちまったよ。いーい死体になると思ったのにさ。
魂だけあってもあたいにゃ何の意味も無い」
赤毛の猫はそんな風な口を利いて、両手に持つものを代わる代わる見る。
彼女の帽子。彼女の人形。
たった一体残ったのは上海人形。最後のボム。彼女が常に侍らしている一つだった。
可哀想に。熱さと怖さでじたばたもがいている。
本当ならそこから聞こえるはずの彼女の声も、体と魔力がすっぽりと抜け落ちた今じゃ伝わって来ない。
「お燐とか言ったか、お前」
「なんだい」
燐は帽子に声を返す。ちりちりと廃獄の火に焼かれる帽子に。
「お願いがある」
「ふぅん?」
「私の体は引き揚げられるのか?」
「無理さね。惜しいけど」
「だろうな。いいんだ。私の身体はどうなってもいい」
「ふん」 ア リ ス
「でも、そいつだけは……その人形だけは、あいつのもとへ帰してやってくれ」
「……」
「たのむよ……」
「そいつぁまた、何故だい」
猫が持つ、特有のじっとりとした声と眼差しで、燐は訝しげに問いを発する。
「あいつがここへ来るからさ」
返ってきたのは即答だった。
「私が何も返さなければ、あいつは必ずここへ来るだろう。私を探しにここへ潜ってくるだろう。
私から聞いた情報を基にして、まぁ館までならば難なく進んでくるだろうな。
けど、この先にいるやつの情報は全くない。この場所でのお前の情報も殆どない。
まず間違いなく――今、ここで、この私と同じ運命を辿る」
「かも知れないね。お姉さんの話の通りなら、さぞ強い死体になるだろう」
「それは嫌なんだよ。私はあいつを殺したくはないんだ」
「お姉さんが殺すわけじゃないだろう」
「あいつに死んで欲しくないんだ」
じゃあもし、と燐。
「もしあたいがこれをその人に届けたら、どうなるんだい?」
「落胆するだろうな」
「落胆で済むのかい」
「気落ちするだろうな」
「気落ちで済むのかい」
「絶望するかもな」
「絶望で済むのかい」
「発狂するかもしれない」
「やっぱり発狂までいくのかい」
得たり、と頷くのに合わせて赤いおさげが揺れる。
「なら、あたいがこれを届けてもやっぱりここへ来るかもしれないよ」
「その前に霊夢が解決するかもしれない」
「解決しないかもしれないよ」
「なら霊夢が止めるだろ」
燐が小さく溜め息をつく。聞き分けの無い人だ、と言わんばかりに。
「仲が良いんだね」
「悪いかもしれないぜ」
「愛し合ってるんだね」
「そんなことはないぜ」
「でももうそんなこともできないね。何せ体がないんだから」
「そうだな、できない」
じりじりと布を焦げる音がする。
人形の服も、帽子のフリルも。
じりじりと時間が過ぎる。
「だから頼む。そいつをあいつに返してくれないか」
落胆で済めば安いもんだ。
気落ちで済めば私はいらない。
絶望で済んでも傷は癒える。
発狂で済んだらここへは来ない。
「私はあいつに死んで欲しくない」
あいつが死ななきゃそれで良い。
どれだけ泣こうとも
どれだけ叫ぼうとも
どれだけ嘆こうとも
「私はもう帰れないから」
代わりに――そいつを――
黒い帽子が燃え尽きて、辺りの炎は一層静かに揺らめきを増した。
*
――にゃーん。
――にゃーん。
――にゃーん。
猫の声が聞こえた気がして、彼女は目を覚ました。
*
ゆっくりと部屋を見回す。
といっても、家の中に猫などいるはずがない。
時刻は朝。
カーテンで鎖された部屋に、寝惚けた冬の陽すらも入り込んでくるほどの頃合い。
何枚も重ねた暖かいベッドの中に、更に暖かい人肌があった。
それがもぞりと動き、声を発する。
「……寝苦しかったか」
大丈夫よ、と答えて、乱れた長髪を優しく梳る。
「悪かったな、急にこんなこと頼んで」
「どういう風邪の吹き回しかと思ったわ」
「そういうなよ……私だって、病気くらいすることもある」
今回は違うけどな。
そう付け足して、彼女はさらにもぞもぞ動き、もう一人の懐へ抱きつくように
姿勢を変えた。さながら幼い少女が姉か母の寝台へ潜り込んだような形だった。
「もう少しだけ、もう少しだけ寝かせてくれ。今回は、疲れた」
「珍しいわね。魔理沙らしくもない」
「そうだな、私らしくない」
本当に珍しい。
この彼女が、悪態すらもつかないのだから。
「正直に言うと……」
「ん?」
「怖かったんだよ」
ぼそっと零れた本音。
「いつもよりも、圧倒的に、怖かった。弾幕ごっこやってて初めて、どころか今まで生きてきて初めて、
死ぬかも知れないな、って思った」
「……昨夜語った妄想はそれ?」
「ああ」
「そう」
「私が帰ってこれたのは――上海人形とお前のお陰だよ、アリス」
「そうね。私に感謝しなさい」
アリスが体を横向きに倒し、魔理沙の体へ両手を回す。さながら姉か母が幼い妹を抱きしめるように。
「私はあなたが帰ってきてくれたことに感謝するから。――おやすみ魔理沙」
「ああ。おやすみアリス」
*
良い夢を。
どこか遠くで、黒猫が鳴いていた。
――にゃーん。
――にゃーん。
――にゃーん。
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